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青春の殺人者 METAL MOON
"青春の殺人者"という昔のATG映画があるんだけど、最近はまあ、当然と言えば当然かずっと頭によぎる。

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主人公、水谷豊が自分の両親を殺し恋人とも別れ、ただ自分でもどうにもならない衝動の波に押し流されてゆくような映画なんだけど、母親役の市川悦子の演技が本当に凄くてね、人が殺されるということはこんなにも凄絶なことなのかと理解させる凄まじいシーンがあるんだけど、それが今だに僕の頭の中にはある。

関係ないけど僕は傷だらけの天使が好きなので、ショーケンと水谷豊のものは自動的にほとんど見たんだけど、ショーケンで言えば”青春の蹉跌”がリアルな衝動殺人事件ものか。

昨夜TBSラジオを聴いていたら、今回の高校生殺人の話題だったんだけど、電話口でしたり顔して”なんてひどいことをするんだ。とても理解できない。”とか”もっとまわりが優しくしてあげたらこんなことは起らなかったのよ。”とか無責任に自分の考えが一番正しいと信じる、どうにも好きになれない声のトーンの人々がいたけど、まあ、それも平和でけっこうということか。

容疑者の高校生は警察でこう言ったとニュースで聞いた。

”戦争やテロでも起ればいいのに”

10代最後の頃、仕事もなく、金もなく、恋人もなく友人もなくというニート状態だった時に僕は夜明けの赤い空を団地のベランダから見ながらこう思ったことがある。

”いっそ、こんな世界壊れちまえばいいのに。関東大震災でも起れば少しはこの吐き気しかしない退屈がまぎれるのに。”


同情も共感も何もしないけど、世の中には残念ながらどうしても上手く生きれない、そういう人々がいる。それだけは僕は知っている。

そして、そんな人々の中から、素晴らしい仕事を見つけ、素晴らしい人生を手に入れた人もたくさんいる。そのことも知っている。

本当の愛情はマイノリティーを経験したものから生まれる。

それは歴史が証明している。文化が証明している。

そういう歴史みたいなものがティーンエイジャーにもっと伝われば、少しは救いになるのに。

そういうことを学ぶということが、本当の教育なんじゃないだろうか。

そしてそれが大人の役目なんじゃないだろうか。


そう言えばふと思いだした。

15年前くらいにブランキージェットシティがMETAL MOONというアルバムを出したんだけど、その中の唄”鉄の月”の歌詞にこんな感じのがあった。

”戦争に行きたい。戦争がよくないことぐらい知っているけれども、世界中が幸せになることがいいことに決まっているけれど、それでも僕は行くんだろう。何故なら僕達は増えすぎたから。”

この頃は渋谷でチーマーが暴れまわってた時期。

ひどく懐かしい。

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今は心の戦争の時代か。





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by freestyle-life | 2007-05-17 17:51 | フリスタライフ
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