「ほっ」と。キャンペーン
平然と生きる人であれ
毎年楽しみにしているサントリーの成人式広告。

今年はこんな感じだった。(文・伊集院静/朝日新聞朝刊より)

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「平然と生きる人であれ」


新成人おめでとう。

君は今日、どこで、何をしながら、成人の日を迎えただろうか。祝福される人もいれば、一人でいる人もいるだろう。

成人を祝うなんて古い習慣と思うかもしれないが、そうじゃない。世の中には二十歳を迎えられなかった若者が大勢いる。ほとんどの人は無事に生涯を送ることができない。それが私たちの生だ。

生きていることがどんなに素晴らしいか、若い時にはわからない、私も当たり前に思っていた。だが君はいつか生きている意味を思い知る日がくる。ただその意味を知るために私たちは生きているんじゃない。もっと大切なことがある。

それは、人間は己以外の、誰かの、何かのために懸命に、生き抜くことだ。

「人のためだけに?そんなの変だよ・・・・・・」変じゃないんだ。今の日本の大人たちがなすすべての醜さは、それができないからだ。そうすれば君にも見えてくる。世の中が、人間の生が、いかに哀しみであふれていることが……

それらの哀しみを平然と受け止め、どんな時にも、君は、そこに、スクッと立っている人であって欲しい。そのためには心身を鍛錬しておくことだ。頭ばかりが動いてはダメだ。
ひとつしかないこころと身体を強くするのだ。こころと身体で汗をかけ。

その汗は、今日から飲める一杯を格別に美味しくするぞ。強いをめざす君に乾杯。

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哀しみを平然と受け止め、どんな時にも……

ここが大切だよね。

伊集院静の人生観が伝わってくる。

伊集院静の本に”水のうつわ”というのがあるんだけど、この本に僕は昔、救われたんだよね。

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この間、飲んでる時にも話したんだけど、人間、本当にダメな時は、奇麗事じゃ救われないんだよね。”頑張れ!”とかさ”きっと夢はかなう!”とかさ。ちゃんちゃらおかしい。

でも、伊集院静の言葉にはダメさ加減が溢れている。惜しみもなく自分のダメさぶりを曝け出してくれる。

それにえらく救われたんだよね。それ以来、伊集院静がずっといいなと思ってる。

おすすめです。

※ちなみに過去の文章だけど、同じく成人式広告でこんな素晴らしい文章も発表されている。こちらも是非。

◆◆◆

二十歳、成人、おめでとう。

本当にそう思うかい?
本音は違うだろう。
大人なんかになりたくないと思う人は多いはずだ。

君には、好きな人がいて、好きな音楽が、
ビジュアルが、ファッションが、
そして
君だけが好きな時間があるだろう。
そのどれもが、今の大人の世界とは違う場所にあるはずだ。
その上、同世代の中でも自分だけは違うと信じているだろう。

私はそれが一番大切なことだと思う。
その違いを捨てることなく、
持ち続けてほしいと思う。
そうしないと世の中がつまらない人であふれてしまう。

君だけのものを発見し、素晴らしい世界を手にいれるには、
妥協しないことだ。

助言があるとすれば、
世界の発見は、独りで歩くことだ。
君一人の世界を知ることだ。

家柄、学歴、そんなものはたいしたものじゃない。
君が誰かを知ることだ。

そこが出発点だ。

連るむな。逃げるな。孤独に慣れろ。

そうして君が他の人とどう違うかを見せて欲しい。


酒場で隣の席に若者が座ると、君は誰ですか、と聞いてみたいんだ。

酒場の隣りの君に。


伊集院 静


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また同じようにおすすめできるのが、坂口安吾の”白痴”にはいっている”いずこへ”そして”わたしは海を抱きしめていたい”この2編が凄く流れ行くものの哀しみを癒してくれる。

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話はまったく変わって、坂口安吾といえば僕と同じ東洋大学出身。最近知ったんだけど、今、話題の「恋空」とか「DEEPLOVE」とか携帯小説しかけ人のスターツ出版の松島滋さん。

詳細↓http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20080109k0000m070149000c.html

この人も東洋大学出身で坂口安吾の研究されてたらしいんだよね。

しかし坂口安吾と携帯小説…… なんかこう、どうなんでしょーーーー!!!??

と正直思いました。はい。

※でも、そこにはお話しを聞いてみないとわからない深いものがあるのかも知れないなあ。






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by freestyle-life | 2008-01-15 13:08 | 勇気もらった言葉とか
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